お山の滑り台、長い間ありがとう!
二三ヶ丘幼稚園の創立から現在に至るまで子ども達と共に過ごし園庭から二三ヶ丘を
見守り続けて来てくれた、遊具の『お山の滑り台』ですが、この度老朽化に伴い
解体される事となりました。
通称を『お山の滑り台』と呼ばれ二三ヶ丘幼稚園に
精通する人であれば誰しもが一度は遊んだ事のある歴史のある遊具です。
トンネルやクライミング機能、鎖で出来たロープのぼり、何人もが同時に滑れる
大きな滑走面を持つ滑り台と、当時では珍しく時代の先駆けを行く多機能な遊具であり、
現代で言うところの総合遊具に匹敵する遊具であったと思います。
特にトンネルは印象的な場所であり子ども達にとって大事な経験の出来る空間でありました。
初めの内は少し薄暗く閉塞感のあるトンネルは恐怖心も覚え急いで出口に向かう姿から、
発達と共に鬼ごっこで隠れる箇所になり、時にはお友だちとケンカをして悔し泣きする事や
落ち込んだ際に利用するようになり、様々な子ども達の情緒に寄り添いいつの間にか落ち着きを
取り戻してくれる様な特別な場所でもあったと思います。
そんなトンネルも東日本大震災を向かえた後に閉鎖されるようになりました。
『お山の滑り台』は昭和、平成、令和と3つの時代を過ごし、二三ヶ丘幼稚園の象徴遊具として
皆様から愛され可愛がって頂きました。平成の終わりから令和にかけ幾度となく修理修繕をかさね
今日まで存続して参りましたが、この度いくつかの専門業者に診断を仰ぎ大規模修繕なども念頭に
協議を重ねて頂いた結果、誠に残念ではありますが安全性を第一に考慮し春休みの期間中に解体する
運びとなりました。
今後はお山の滑り台に見劣りする事のないような遊具の選定や導入を検討して参りますが、
しばらくの間は先に導入した室内遊具などと併用して遊具の充実をはかると共に遊具エリアを
現代の基準にそった新たなスペースへとリニューアルして参りたいと思います。
皆様方には詳しい内容が決まり次第お知らせさせて頂きますのでご理解ご協力の程宜しくお願い致します。